中編【バルクホールディングス主催】ダイバーシティ座談会

2022年09月08日
対談者紹介
バルクホールディングス
代表取締役CEO
石原 紀彦(イシハラ ノリヒコ)
JobRainbow
代表取締役CEO
星 賢人(ホシ ケント)
バルクホールディングス
管理本部 HR推進部部長
豊田 典子(トヨダ ノリコ)
バルクホールディングスグループ
株式会社MSS SDGs推進部
沢村 愛弓(サワムラ アユミ)
Introduction
社内外での女性活躍について。
女性、母親、人事の観点から、会社や社会に対して思うこと。
バルクホールディングスグループは、社員一人ひとりが自分らしさを発揮し、多様な考え方や能力を活かした企業革新を目指し、ダイバーシティの取り組みを進めています。
今回は、社会全体のダイバーシティの実現に向けてバルクホールディングスと一緒に事業を展開している「JobRainbow」代表取締役の星さんをゲストにお迎えし、バルクホールディングスの代表取締役石原と会社や社会のためにどうダイバーシティを推進していくべきかなどをお話していただきました。また、女性・母親・人事の観点から見た会社のダイバーシティについてのお話、新しい世代へ向けたメッセージもうかがいました。

社内外での女性活躍について。
女性、母親、人事の観点から、会社や社会に対して思うこと。

それではさっそくですが、バルクホールディングス全体として、注力している領域やダイバーシティにどういう切り口から取り組もうと考えていることはありますか?

豊田

ダイバーシティ・多様性といいましても、その中には色々な側面があると思うんですね。その中で、何か一つに特化するというよりは、優先順位をつけて、女性活躍や障害者についてというところに現在は注力している状況になります。
運用が先走ってしまったり、制度を作っても活用されなかったりというのが問題になってきますので、そこが両軸・両輪で進められるような仕組みを整えつつ、社内への発信もしっかりやるというところで、HR推進部としては取り組んでおります。

ありがとうございます。バルクホールディングスさんですと、マイノリティだけではなく一人一人の多様性・個性を活かしていこうというところが大前提にあると思うのですが、さらに大きい視点で見るとやっぱりSDGsというところも一つの大きな経営戦略になっているかなと思いますが、その辺りの取り組みなど少しお話を伺いたいです。

沢村

私はフードロスという観点からSDGsに興味を持ち、勉強を始めました。その中で、あれ?この考え方や取り組みはうちの企業にも必要なのではないかな、、、と。さらに他の企業においてもSDGsって絶対必要だよなという考えから、会社に申し出てSDGs推進事業部というのを設立させていただきました。
そこでまず、CSR的な部分ではなくて、会社の事業がどのようにSDGsに関わっていけるのかというところを探して社外発信から始まり、他社様がSDGsへの取り組み方がわからないというお話を聞いたところから、SDGsコンサルティングといった事もやっていきたいと思い、進めさせていただいております。
社内での取り組みでは、健康経営の観点から月に1回“健康ランチ”というものを始めました。うちの会社は社内に管理栄養士であったり、私自身野菜ソムリエであったり、豊田さんがナチュラルフードコーディネーターであったりと、、、

食に関するプロフェッショナルが多くいらっしゃるのですね(笑)

沢村

はい、そこを活かして、社員の健康増進のために栄養価の高い食事のご提供をしています。
あと、ダイバーシティの観点では、女子トイレを“誰でもトイレ”ということにし、男性・女性問わずみんな使っていいよというトイレにしました。たかがトイレ、されどトイレということで、本当に色々なことを考えました。女性のトイレを男性が使うようにしたら、誰が困るのか、どういう問題があるのかなど、今まで考えなかったことを考えるようになったので、違った視点から物事を見られるようになったなと実感しております。これがダイバーシティの良さなのかなと思いますね。

豊田

今、世間一般の商業ビルや病院など、どんなところにも必ず多目的トイレというのがあると思うんですよ。障害を持っている方やLGBTの方など、誰でも安心して使えるトイレが当たり前にある風潮の中、弊社が入っているビルには多目的トイレという位置づけのものがなかったんですね。そこで当たり前にあるものがないイコール考えなければいけない。自分たちの考えとそのほかの社員の考えは同じなのかなといったところも、話し合いを重ねて、星さんの助言も頂きながら進めていきました。そうしたら、ありがたいことに反対とかはなく、なぜ誰でもトイレが必要なのかという理由の部分を説明することで、社内全体でのダイバーシティに関する認識も深まっていただけたかなということで、無事設置までたどり着きました。また、私がもう一点気にしていたのが、トイレのマークですね。男性トイレ・女性トイレとはっきりわかるロゴをジェンダーレスということを見せたくて、ロゴマークを作成し、ビルの管理会社様の方にもこのロゴを使っていきたいとお伝えさせていただきました。そうしたところ、すごく先進的だということで喜ばれていて、検討させていただきますとのお返事を頂きました。

それは無理ですというわけではなくて、ちゃんと話が進んだんですね。

豊田

実は、最初の段階では厳しいですとのお話だったのですが、諦めずに話し合いを重ねさせていただき、SDGs・ダイバーシティのコンサル的なこともやらせていただきながら、ご提案をすることで無事ご理解していただけました。なので、お互いの会社の理解が深まったかなというような、会社の垣根を越えて、関係する会社さんとの関係構築という点も非常に重要だったかなと思っております。

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